2013年04月03日

小橋 勇利 レースレポート

大会名:Grand Prix de Louisfert
開催場所:フランス
カテゴリー:1,2,3,Jカテゴリー
コース:6.8km×17周=115.6km
リザルト:28位
天候:晴れ
リンク:http://www.directvelo.com/actualite/25227-grand-prix-de-louisfert-classement.html


前日のRouillon à Travers la Sartheに引き続き連戦。
コースは下り、上り、平坦がバランスよく配置され、道幅も常に変化する総合力を要するコースだ。
ゴール前は1kmの上り。この後のフランス特有の下り基調の平坦が一番苦しいポイントだ。
ここらの地域は風が特に強いらしく、風力発電のための大きな風車が勢いよく回っていた。


反省を活かし、スタートは前に並ぶべく早めにアップを切り上げ集合場所に並ぶ。
が、今回はなぜがゼッケン順に並らばせられる。
せっかくギリギリまでしておきたいアップを犠牲にしたのに…まあ仕方がない。
予想通りスタート同時にスタートアタックがかかる。
クリートをはめることができていない選手、チェーンにアクシデントを起こした選手をギリギリでかわし必死に前に行く。
他の選手をぶっ飛ばしてでも前に行かなければ。
なんとか道が開け逃げを全力で追う。
スタートから1分もたたないがスピードは60kmを越えている。
なんとか逃げに追いついてローテを始めるがものすごい爆風向かい風に入ったところで集団に捕まる。
しかしここで下がっては駄目だ。
苦しいが前の位置をキープ。その後も何度か逃げに乗るがどれも決まらない。爆風が進みを止める。
が、今日は余裕がある。集団の動きがよく見えるし、なにしろ落ち着いて次の展開を考える事ができる。
日本でのレースの感覚が戻って来て、自分らしさが出て来た気がする。
これが慣れなのか、それとも昨日エリートナショナルを走ったからかなのかわからないがよい感じ、
今日は行ける!と感じた。
逃げが決まらないので、少し休む事にした。
が、下がりすぎないように。
その後も風の影響か珍しく4周(40分間)もの間逃げが決まらなかった。
しかしこれがまた難しいところ。よくわからない、予想もしないタイミングで逃げが発生。
そのまま差が開いてしまった。
その中にはやはり有力選手が多数…悔しいがさすがだ。
逃げへの追撃集団を作ろうと脚を使うが決まらない。
一度冷静になる。風が強いから逃げもかなり力を使うはず。残りは半分以上ある。
半分をすぎてからの展開に備えよう。僕らの集団もまだ活気がある。
逃げとの差が50秒まで開いた6周目から逃げに乗せてないチームの高速ローテが始まった。
横風区間が死ぬ程苦しい。何度やめようか、何度やめた後の言い訳を考えたかわからない。
それほど苦しかった。脚が限界にくるが根性で踏み切る。
日本のレースとは全く別の物だ。
あまりよくない表現かもしれないがこの違いや激しさを伝えるためにあえて言うならば、
日本のレースはゲームみたいなものでここ(フランス)でのレースは戦争だ。
下りも前の選手が陰になり前が全く見えない。しかし前が見える程車間を開けると脚が削られる。
それが原因で中切れを起こすことだってある。
フランスに来てからこれで無駄足を使っているのは感じている。
前の選手には車輪が当たる程ビタづきしなければいけないが、できない。怖い。
理性が邪魔をする。ブレーキが逆の影響もあるのだろうか、怖くて着けない。
そんな自分が腹立たしい。
レースは本当にクレイジーだ。去年の世界選手権で初めて感じた"早く終わってくれ"という感覚。
この異常な空間から早く脱したいと感じる。そんなことは日本ではまずない。
その激しさや、集団の密集度、危険さが自分をそう思わせる。
スピードアップは何周も続き集団が中切れを何度も起こす。その旅に死ぬ気でもがいて前に追いつく。
これを繰り返しているうちに体力がどんどん削られていく。
補給も忘れてしまう。それに気づき焦って補給食を食べる。
12周目ほどからペースが落ちた代りに単発的なアタックが何度もかかる。
もうとにかく苦しい…
ゴール前の放送の逃げとの差も聞き取れない。
14周目に入る前の上りで強烈なアタックがかかり集団が中切れする。
前のグループには入れなかったが後ろに3人ついて来たのでローテ開始。
向かい風区間に入ったところで前に先ほどのグループが見えた。10人程だろうか。
じわじわ縮めていくが、前のグループも後ろを確認後ペースアップ。
あとちょっとの差が縮まらない一番辛い状況になった。
だがここまできて追いつけませんでしたなんてありえない。
これでもかというくらい酷い顔で踏む(笑)
なんとか追いついたがさらにその前にグループが先行していた。
ひとまずこの集団で回していく。
残り3周。ついに先頭の逃げを視界に捕らえる。
一層力が湧いてくる。やはりレースは終わっていない。
しっかり先頭を牽き前を追う。途中にあるKYなアタックが苦しい。。。
残り2周の向かい風区間で前のグループが逃げに追いつきスピードが増してしまった。
後少しだったが、もう逃げには追いつけないだろう。
だが諦めずにローテを続ける。
ラスト1周はアタック合戦になり脚の残っていない僕は動けなかったが、最後は自分のいた集団から抜け出して
スプリントして終了。


フランスに来てから初めて何か掴めた気がする。
次のレースが楽しみだ。



ボンシャンス/UC NANTES ATLANTIQUE
小橋 勇利(Yuri Kobashi)
1994/9/28(18歳)




posted by Joe at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | レースレポート | 更新情報をチェックする

小橋 勇利 レースレポート


先月に高校卒業後すぐにフランスに渡った若き侍

小橋選手からレースレポートが届きました。



大会名:Rouillon à Travers la Sarthe
開催場所:フランス
カテゴリー:エリートカテゴリー
コース:132km+(8.4km×4)=165.6km
リザルト:DNF
天候:晴れ
リンク:http://www.directvelo.com/actualite/25183-rouillon-a-travers-la-sarthe-mickael-olejnik-1er.html


初めてのエリートナショナル。
会場の雰囲気が少し違うのを感じた。
今回は終止アップダウンが続く厳しいコース。
ところどころ10%を超える上りがあり逃げるに乗ってしまう方が絶対に楽だ。
スタート後500mのパレード。
全く前が見えないが急にスピードが上がったので本スタートだろう。
スタート同時に道幅が急に狭くなった。
密集度は非常に高く前に上がれる状況ではない。
幾つかの交差点コーナーを抜けると道幅が広がる。
スピードが上がり縦に伸びた集団の先には既に逃げが形成されている。
かなりの人数だ。15人ほどいるだろうか。
すぐにチームメイトに逃げに自分のチームが乗っているか確認を取る。
正確な情報を手に入れるまで7〜8分のラグがあった。
そして逃げに乗っていないことが判明。
僕としては逃げに乗っていない有力チーム(僕らよりも強いチーム)は他にもあったのでまだ動かなくてもよいのでは?
と思ったがチームメイトがみんな前に上がって行くので自分も前にあがり集団を牽引する。
20分以上牽引するが差はいっこうに縮まらない。
チームメイトも回る選手が限られている。
トップに上がるようなレベルのエース級の選手は集団の中で休んでいる。
平坦の向かい風区間を抜けるといよいよアップダウンが始まる。
ここで諦め僕らが牽くのをやめると集団のペースは一気に落ちた。
先はまだまだ長いので焦ってはいないのだが、
「ユーリ、アッタキー」
とか言われたのでアタックする。ここでかというタイミングで(笑)
案の序全く無意味なアタックで終わってしまった。
まだ前半の前半なのにチームメイトが多くが脚を削ってしまった。少し動きすぎでは?
こんな状況で大丈夫なのか?と思った。
アップダウンで少しづつ脚にダメージが来る。
やばいぞ・・・先が思いやられる。残りは130kmほどあるのに…
上り終わりの車1台がギリギリ通れるほどの農道で20kmほどの超スローペースに。
止まってトイレタイムを取る選手もいるくらいだ。
この先に待ち受けるペースアップを覚悟した。恐ろしい。


やはりその農道を抜けると大通りの横風びゅんびゅん区間で一気にペースが上がる。
小さなアップダウンなど無視するかのようにスピードがあがる。
キツい…
すぐにまた厳しい上りが始まる。2km以上はある。
必死に前の選手の後ろにへばりつく。
この上りを越えれば…この上りを越えれば…何度も自分に言い聞かせながら。
チームメイトも苦しい表情を見せながら後退していく。
苦しいのは自分だけじゃない。
しかし上りを越えても日本とは違う。
下り基調の平坦。横風の中時速50kmで引き伸ばされる。
僕の弱い点はここだ。
上りでオールアウト寸前の身体は風に負け後退していく。
横を高速で集団が駆け抜けていく。
他の選手に 邪魔だ!!とフランス語で怒られながらも後退を止めることができない。
なんとか隙間を見つけ本気スプリントをし着く。
それに耐えたがまた激しい上り。
しかもまた長い。オールアウト覚悟で必死にもがいてなんとか集団に残るがまた横風区間で遅れる。
この行程が合計4回繰り返されたところで僕は集団から遅れた。
残りの60kmは遅れた選手とローテしながら。
途中で僕が先頭を牽いている時にみんなが近道をし消えた…
僕とセルビア人と二人でコース通りに。
30kmほど…長かった。彼は英語を話せたので少しは会話が出来た。
何度もFUCK!!と空に叫んでいたが…
その彼も途中で切れ回収車に乗り込んだ。
僕一人で回収車に追われながらなんとかスタート地点にたどり着き、自転車を降りた。


今回は改めて実力の差を見せつけられると共に自分の弱さを痛い程感じた。
前半の動きがなければ、どこまで行けたか知りたいところでもあるがそんなことはただの言い訳にすぎない。
本当に実力があれば、牽いてもなお最低限集団には残れる。
実際に一緒に回った1カテの選手は集団でゴールしていた。


今回の反省点はまた同じになってしまうが、もっと前でスタートする事、根本的な力不足です。


ボンシャンス/UC NANTES ATLANTIQUE
小橋 勇利(Yuri Kobashi)
1994/9/28(18歳)
posted by Joe at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | レースレポート | 更新情報をチェックする
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